![]() 第三話 田崎邸 廊下 配電盤 弥生のナレーション 「槙は電気、セキュリティーと錠前の下調べ」 「弥生は庭からの潜入ルートを確かめておいてね。ドジ踏まないでよね」 「まかしといて!」 弥生は庭をウロウロしている 田崎婦人「ちょっと、ちょっと」(怒る)弥生はビクッとするが、笑顔で振り返り会釈する 田崎婦人「アナタ何を笑ってるのかしら、もー、前にも注意したでしょ!」 弥生「・・・・・はぁ?」田崎婦人「そこの植え込みには入らないでって、強くお願いしておいたはずよ。ワタクシの大切な○○の苗木が駄目になるざましょ」 その言葉を聞くやいなや、田崎婦人は血相を変え傍へ駆け寄り 田崎婦人「ギャーーーーー」 男性店員が開店の準備をしている。ときどき淳子たちを盗み見ている。淳子、咲季は制服、茜は薄汚れた服装でボートピープル風である 3人はひそひそと喋っている 淳子「結構それ風じゃん。いけてる、いけてる」 咲季「茜、打ち合わせどうりね。困ったら泣く、激しくだよ」 淳子「すいません。忙しいときに・・・・・」 咲季と淳子、迫真の演技に爛々も眉をひそめる 爛々「タイタイノコトデンワデキイテル、チカラナリマショウ、テモコノコトタレニモナイショ、カタクヤクソク」 爛々は一枚の名刺を差し出した「亜細亜物流センター」代表 陳権玉 爛々「コノヒトタツネル、パスポート、トウリョクショスベテOK、アナタ、コレカラハタラクコトモテキル」 咲季は立ち上がり茜を連れて出口へ向かう。茜は何度も振り向き手を合わせ「感謝、感謝」を連発、咲季も会釈する 爛々と淳子は残り、2人を見送る爛々「チュンコサン、アマリカカワラナイホウイイ」 暗い顔の爛々 淳子「あの人、どうなっちゃうの?」 爛々「アナタシラナイイイ」淳子「うん、わかったそうする」 淳子「ねぇ爛々さん。私1回でいいからホステス体験してみたいなぁー」 爛々「トウシテー!!オッカサンオコルヨ」淳子「だって興味あるんだもん。社会勉強。 ねぇ私も爛々さんみたいに綺麗になってみたーい」 爛々「フフフフ」淳子「ママから聞いたんだけど、ここのお店って有名人とか財界人の人とか沢山来るんでしょ? ママ羨ましがってた。 このお店は超一流だって、国会議員なんかも来るんでしょ?」 爛々「・・・・・」 自慢げに首うなずく爛々亜細亜物流センター 外景 昼 茜は薄汚いボートピープルの姿で、おまけに聴覚障害のフリで画用紙に書いてある文字を受け付け嬢に見せる「陳 権玉に面会したい」むね、書いてある亜細亜物流センター 事務所 ソファー 陳は茜に向かって聞く 陳 「みんなオンナばかりか?」茜 「?」 茜は大きく首を縦に振る 陳 「全員若いオンナ、相当高く売れるよ。偽装の手配何日かかる?・・・・・」 槙子はスタンガンやロープで潜入準備に取り掛かる 弥生は潜入ルートに赤い線を引いている 咲季はぼんやり外を見ている 槙子「茜うまく入り込めたかなぁ」 咲季「・・・・・たぶんね・・・・・でも連絡遅いなぁ」槙子と弥生は不安げな咲季の様子をうかがっていた その時、弥生の携帯電話が鳴った |
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